誤差率の範囲別仕分けを自動化する|FILTER×TEXTJOINで作る実務分布表

実務(Practical Workflow Series)

日々の売上管理では、誤差率のバラつきを素早く把握できるかが重要です。
しかし、店舗ごとに範囲別に仕分ける作業は、手作業だと時間がかかりミスも起きやすい。

そこで今回は、FILTER と TEXTJOIN を組み合わせて分布表を自動生成する方法を紹介します。
条件に一致する店舗名を抽出し、カンマ区切りで一覧化する実務的なワークフローです。

「誤差率の見える化」を最短で実現する、再現性の高い手法を解説します。

◆ 講習問題

表①はスーパーのある日の日割誤差率です。
表②に、誤差率の範囲別に「店舗数」と「店舗名(カンマ区切り)」を関数を使って求めなさい。

(分布表の作成)

◆ 表②:誤差率の範囲別 分布表(完成イメージ)

誤差率   店舗数  店舗名(カンマ区切り)
-15~-10   1   伏見店
-10~-5    2   平安通店,御器所店
-5~0     2   金山店,今池店
0~5     7   栄店,星ヶ丘店,新瑞橋店,覚王山店,丸の内店,黒川店,瑞穂運動場店
5~10     5   大須店,八事店,本山店,上前津店,桜山店
10~15    3   名駅店,池下店,矢場町店

◆ 店舗数を求めるポイント

・店舗数は FILTER の抽出結果を COUNTA で数えるだけで求まる
・範囲条件は (誤差>=下限)*(誤差<上限) の掛け算で作る
・ただし最終区間だけは (誤差<=上限) を使う(例:10~15)
・FILTER の結果はスピルするので、COUNTA で正確に数えられる
・行数が増えても FILTER+COUNTA は自動で対応できる

◆ 店舗名を求めるポイント

・店舗名は FILTER で抽出した結果を TEXTJOIN で結合する
・TEXTJOIN(“,”,TRUE,…) でカンマ区切りの一覧が一発で作れる
・TRUE を指定すると空白セルを自動で無視してくれる
・FILTER の条件式は店舗数と同じロジックを使うので整合性が取れる
・抽出結果が複数行でも TEXTJOIN が1セルにまとめてくれる

◆ 使用関数の解説

【FILTER関数】
=FILTER(array, include, [if_empty])
array(配列) :抽出したい範囲
include(条件) :TRUE/FALSE の条件式
if_empty(空の場合) :抽出結果が空のときの表示(任意)


【TEXTJOIN関数】
=TEXTJOIN(delimiter, ignore_empty, text1, [text2]…)
delimiter(区切り文字) :文字をつなぐときの区切り(例:”,”)
ignore_empty(空白無視) :空白セルを無視するか(TRUE が基本)
text(文字列) :結合したい文字列(FILTER の結果)


【COUNTA関数】
=COUNTA(value1, [value2]…)
value(値) :FILTER の抽出結果(スピル範囲)をそのまま数える

◆ まとめ

・誤差率の範囲別仕分けは FILTER+TEXTJOIN で完全自動化できる
・店舗数は FILTER→COUNTA、店舗名は FILTER→TEXTJOIN の組み合わせ
・範囲条件は (>=下限)*(<上限) の掛け算で作る
・行数が増えても自動で対応できるため、実務で非常に強い

✨ 最後に

“努力してきた人にこそ身につく Excel” をテーマに、学び直しに役立つコラムを書いていきます。
読んでくださって、ありがとうございました。

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