TEXTJOINの基本から実務応用まで一気に理解する
Excelで「文字列をきれいに結合したい」とき、TEXTJOIN は最も再現性の高い方法です。
スペース区切りの氏名から、複数条件で抽出した店舗一覧まで幅広く対応できます。
従来の「&」を並べる方法よりも、空白処理や区切り文字の制御が圧倒的に正確です。
さらに FILTER と組み合わせることで、実務レベルの“壊れない結合”が完成します。
この記事では、基本の使い方から名古屋の店舗データを使った応用まで一気に解説します。
今日から TEXTJOIN を“現場で使える武器”として使いこなせるようになります。
🟦 TEXTJOIN の基本
TEXTJOIN は、複数のセルを「区切り文字」でつないで
ひとつの文字列にまとめるための関数です。
氏名・住所・商品名など、実務で頻出する“結合作業”を
正確かつ再現性高く処理できます。
従来の「&」を並べる方法よりも、空白処理が安定しており、
TEXTSPLIT と対になる関数として理解すると覚えやすくなります。
🧮 問題:姓と名をスペース区切りで結合しなさい


🔍 今回のポイント
🔹 複数のセルをまとめて結合できる
🔹 区切り文字を自由に指定できる(スペース・カンマなど)
🔹 空白セルを無視するかどうかを選べる
🔹 TEXTSPLIT の“逆の動き”として理解すると覚えやすい
📑 引数一覧
- delimiter(区切り文字)
文字列同士の間に入れる記号(” ” や “,” など) - ignore_empty(空白セルの扱い)
TRUE(空白を無視)→ 空白セルをスキップするため、余計なスペースが入らない
FALSE(空白を含む)→ 空白セルも1つの要素として扱われるため、その位置にスペースが入る - text1(テキスト1)
結合したい最初の文字列または範囲 - text2, text3…(テキスト2以降)
追加で結合したい文字列(省略可) - ※TEXTJOIN は複数行(縦方向)の範囲は結合できない
横方向(1行)のみ結合可能
🟦TEXTJOIN × FILTER × COUNTA を使った実務の分布表作成(TEXTJOIN関数の実務応用)
表は名古屋にあるスーパーの店舗監査の結果です。
監査得点ごとに「店舗数」と「該当店舗一覧」をまとめた分布表を作成しなさい。


🟦 🧮 計算式の解説
【店舗数(COUNTA × FILTER)】
=COUNTA(FILTER($A$50:$A$69,$B$50:$B$69=$D50))
● FILTER($A$50:$A$69,$B$50:$B$69=$D50)
→「監査得点が D50 と一致する店舗だけ」を抽出する
→ 例:D50=10 の場合は「上前津店・原店・大曽根店」だけが返る
→ 抽出結果は“縦方向の配列”として返される
● COUNTA(抽出結果)
→ FILTER が返した店舗名の件数をそのまま数える
→ 例:10点の店舗が3件なら「3」と返る
→ COUNTIF ではなく COUNTA を使う理由は
「FILTER が返す配列の件数を正確に数えるため」
【店舗一覧(TEXTJOIN × FILTER)】
=TEXTJOIN(",",TRUE,FILTER($A$50:$A$69,$B$50:$B$69=$D50))
● FILTER($A$50:$A$69,$B$50:$B$69=$D50)
→ 条件に一致する店舗名だけを抽出する
→ 例:D50=9 の場合は「名駅店・金山店・大須店・本山店・鳴海店」
● TEXTJOIN(“,”,TRUE, 抽出結果 )
→ FILTER が返した複数店舗を「,(カンマ)」で結合する
→ TRUE は「空白セルを無視する」という意味
→ 1セルに「名駅店,金山店,大須店,本山店,鳴海店」とまとめる
【この2つの式の関係】
● FILTER が “条件に合う店舗だけ” を抽出
● COUNTA が “件数” を返す
● TEXTJOIN が “一覧” を返す
● 得点を変えるだけで、両方が自動更新される
🟦 🔍 今回のポイント
🔹 TEXTJOIN と FILTER を組み合わせると、条件に合う店舗名を自動で抽出できる
🔹 得点を変更しても、店舗一覧と店舗数が自動で更新される
🔹 店舗数は COUNTA×FILTER を使うことで、漏れやズレが発生しない
🔹 名簿の更新にも追従するため、実務の「分布表」作成に強い
🔹 TEXTJOIN は“複数の文字列をまとめる”処理に最適で、監査結果の整理に向いている
🟦 TEXTJOIN まとめ
TEXTJOIN は、複数の文字列を区切り文字で正確に結合できる実務向けの関数である。
基本の「姓+名」の結合から、空白処理や区切り文字の制御まで一貫して安定している。
縦方向の結合はできないが、FILTER と組み合わせることで条件抽出した一覧を自動生成できる。
COUNTA と併用すれば、抽出件数と一覧を“壊れない形”で同時に管理できる。
名簿更新や得点変更にも追従するため、実務の分布表作成で最も強力な結合手法となる。
◆無料ダウンロードファイルの使い方
この記事の講習問題は、「無料ファイル」の倉庫よりダウンロードして、
実際のエクセルシート上で、手と頭を使い自分のものにしてください。